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「起動不能」三枚百円のメリー・クリスマス!。 
なんともうれしくて笑いが止まらない!。

この数日、Thinkpad240zへのLinuxのminimalインストールに嵌っている。だが、3台ほど組み立てたところで、まともに起動しそうな手持ちのパーツがなくなってしまった。しかし、頑張って思い出したことや、あらたに理解したことなどを、今一度ぐらい体験して確認しておきたいとも考えたのだ。

これに、一度インストールが完了したマシンに「もう一度入れ直してみるか!」とも考えた。だが、さすがにそれも馬鹿馬鹿しい。なんとかならないかと廃棄予定のパーツを漁ってみたら、昨年の夏ぐらいにネットオークションで手に入れた「起動不能」のラベルを張ったマザーボードがあった。

しまね自然の学校の子どもたちに「ノートパソコンの分解組み立て」を教えたのだ。これに、高額な、新しいそれなど必要ない。むしろ、安心していじれるように、あえて「「起動不能」三枚セットで100円」などという代物を手に入れ使ったのだ。

つまり、通電チェックもしないで、ただただ子どもたちが組み立てては分解してを繰り替えしたパーツなのだ。これが気になって、むき出しのままCPUの冷却ファンも付けずに電源を入れてみた。

たしかに、モニターに出力するレベルに起動はしない。だが、よく見れば、電源が投入されたことを示すインジケーターが点灯する。これに、なんとなく、単純なメモリートラブルが思われて、オンボードのメモリーをカッターナイフで剥がしてみた。当然、「相当にラフに…!」である。

ついでに、永いあいだ、ゴミの中に「ホコリだらけ」だったことも気になった。これを水道の蛇口に水洗いをするという暴挙も、ついでの実験ということでしてみたのだ。

これを乾燥させ、まず64MBのメモリーを積んで起動してみたのだが…。

笑いが止まらない!。

多少の期待感がないわけではなかった。しかし、まるで何ごとも無かったかのように、モニターに、バイオス画面が立ち上がったのには驚いてしまった!。

そうなれば、あとの不安の種は「ハードディスク」だけである。この時代のマシンに当たり前に搭載されて、「トラブルスター」という別称をもらっていた某国産メーカーのそれは、やはり避けたい!。探せば、知人から数年前にいただいた40GBばかりの外付けのハードデスクが転がっていた。これをバラしてみれば、規格も合うし何とかなりそうだ。

半日ほど遊んで、これに「Ubuntu8・10」を minimal install してみた。

写真のマシンがそれである。

ちなみに、ディスクトップ環境は Openbox だ。これに、gdm (ディスクトップマネージャー)を外しただけではなく、 /boot/grub/menu.lst を書き換えてスプラッシュブートを止め、テキストブートするようにした。(ちなみにテキストブートさせることで、起動が速くなるだけではなくて、そのブートプロセスを目視できるようになる。つまり、勉強にもなるし、慣れれば、プロセスのエラーなども確認出来るようになる。こういうところをGUIで隠されてしまっては、いつまで経ってもコンピューターなど理解しようがないはずだ。)

結果、廃棄物から再生したセレロン500、搭載メモリー256MBのマシンが、パスワードの入力画面まで30秒もかからない。当然、不要だと思えるデーモンはできる限り止めてある。だが、だからと言って使う気になれないレベルの貧弱なインターフェースは耐えられない。

結局、Openbox に gtk2・0 やXfce4 など、数種類のエンジンをどのように組み合わせるかで「gnome」や「KDE」などよりも美しい環境が構築できるのだ。ちなみに install したソフトは、まず editer系が、Vim、Vixn、pyroom、medit、Leafpad、Gjots2、の他にGjiten(辞典)とkasumi(辞書)である。これにインプットメソッドは、Anthyとcannaをscimで使う。ちなみに画像用のソフトは Openbox の背景画像の設定のためにまずFehが必要。これにmirageとeogがあれば、Openbox の仮想ディスクトップ環境を上手に組み合わせることで、パワーポイントなどでは絶対に真似の出来ないレベルの独特のプレゼンテーションすら可能になる。

ちなみにPDFファイルを見るためにはEvince-gtkがお薦めだ。

言うまでもなくブラウザは firefox3・0 なのだが、これはさすがに重い。出きるだけアドオンを入れずにキーバインドをVimのように変えることができるVimperatorを入れている。当然、さまざまに高速起動のためのカスタマイズをしてである。

そのほかに、例えばメーラーはコンソールの上で動く mutt を使って Gmail をメインに使えるようにセットアップしているのだが、じつにこの mutt は凄いのだ!。起動から、パスワードの入力をする時間を入れても、500通ほどあるGmailのinboxの読み込みが、驚くべきことに30秒もかからないのだから嬉しくなる。

つまりは、こうしたことがCLI環境に起動するソフトの凄いところなのだろうと思う。ちなみに、この mutt も、また前出した Evince-gtk も、そのキーバインドがVim風だからVimを使う人にはまったく悩むことなく便利に使えるはずだ。

しかし、さすがに非力なマシンなのだ。いまどきのそれのようにDVDまでを楽しめるわけではない。だが、音楽ぐらいは、バックグラウンドに流して心地良く楽しみたい。つまり、ここでもCLIベースの moc を使う。詳細はここあたりを覗いてもらうとして…。じつは、このマシンスペックでもKDEのAmarokなども十分に動く。だが、これをインストールすればKDE系の幾つかのデーモンが入ってくるので、これを嫌った。そして、 moc の特筆すべきは、このソフトがX-window-systemに依存しないと言うことだろうか。

説明がすこし難しいのだが、moc は仮想コンソールだけではなくて、本当のコンソールの上で動くのだ。Linuxカーネルとは、つまりOSのコアのような存在なのだが、これだけではそれぞれのソフトは何もできない。このカーネルとそれぞれのソフトのあいだに、例えば Openbox のようなウインドウマネージャーやGnomeなどのようなディスクトップ環境がある。そして、そのウインドウマネージャーやデスクトップ環境とカーネルのあいだを取り持つのが X-window-systemなのだが、moc は、じつにこれに依存しないで動くことができるのだ。

つまり、 Thinkpad240Zなどのようにスペックの低いマシンを音楽サーバーのように使うに最適だということだ。コンソールで日本語の通る Jfbterm+Vimを使って原稿を書きながら、これにScreen+mocを起動してバックグラウンドに好きな音楽を流しつづける。

こんなことがThinkpadのように古いマシンでも出来てしまうのだ。とてもGUIな環境では出来ないことだ。

つまり、文字通り「ゴミ」の中から拾い出したマシンでも、Linux+CLI で、ここまで快適な環境が構築できるのだ。当然、セレロン500MHz などは、いまどきの PenIV 3.0 GHzあたりに比較すれば、30年ほど前の軽自動車と、現在のF3000クラスのレーシングカーほどに違うのだろう。

これを、同じ認識の下に捉えことは馬鹿げたことだ。かつて、クリフ・カットの「キャロル」が青春真っ盛りの18歳のころの愛車だった。そして、その記憶の中のこの車の楽しさ、心地良さは、現代のモンスターのような車に望むべくもない。

つまり、コンピューターなども同じことだろう。

気がつけば、この埃だらけのマザーボードを見つけ出した昨日は、クリスマスだった。つまり、なんとも嬉しい「クリスマス・プレゼント」であったようだ。

メリークリスマス!。そして、Viva! Linux !!。
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